認知症が起こる脳の仕組み | グループホームかがやき

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2021.5.15 認知症が起こる脳の仕組み

前回のコラムでは、認知症が病名ではないことを説明しました。

そんな認知症が起こる原因には脳の仕組みが大きく関係しています。

そこで簡単に脳の仕組みについて説明します。

 

脳が情報を伝達する仕組みのなかで、重要な役割を果たしているのが「シナプス」です。
シナプスは情報を伝える「突起部分」と、情報を受け取る「受け皿部分」から成り立っており、それらがうまく接続することで情報が伝達されていきます。

しかし、脳血管疾患や脳への外傷や脳内に悪玉タンパク質が蓄積されることなど、さまざまな原因によって、シナプスの動きが阻害されてしまうことがあります。
これによって認知障害(記憶力の低下等)が生じ、認知症の症状につながるのです。

 

ちなみに認知症に、遺伝の可能性はあるのかという疑問を持つ方も多いと思いますが、
遺伝性の認知症疾患は、ごく少数で確認されてはいるものの、はっきりとした根拠は認められていません。

ただ、ほとんどの認知症に遺伝するはっきりとした根拠がないとはいえ、2025年時点では700万人を超える高齢者が認知症になる時代がくるといわれています。

そのため、「認知症は自分や家族、身の周りの人がいつなるか分からないもの」として、認知症になったとしても安心して暮らしていける社会を作ることや個人個人が知識を深めていくことが大切です。

 

次回のコラムでは、3大認知症の1つであるアルツハイマー認知症についてご説明します。