2022.5.7 | 介護コラム | 16疾病(ALS、後縦靱帯骨化症、骨折を伴う骨粗鬆症)
前回のコラムで16の特定疾病の「がん」「関節リウマチ」をご紹介させていただきました。
今回のコラムでは、「ALS」「後縦靱帯骨化症」「骨折を伴う骨粗鬆症」を詳しくご紹介させていただきます。
●筋萎縮性側索硬化症(ALS)
筋委縮性側索硬化症は、以下のような条件を満たす場合に、特定疾病として認定されます。
1.成人発症であること
2.進行性であること
3.体の部位を、脳神経領域、頸部・上肢領域、体幹領域、腰部・下肢領域の4つに分けたとき、ひとつ以上の領域に「上位運動ニューロン兆候」、2つ以上の領域に「下位運動ニューロン症候」と呼ばれる症状がみられる場合。または、家族性筋萎縮性側索硬化症にかかわる遺伝子異常があって、ひとつ以上の領域に「上位および下位運動ニューロン徴候」という症状がみられる場合
●後縦靱帯骨化症
後縦靱帯骨化症は、脊椎をつなぐ「後縦靱帯」が骨化する疾患です。
神経が圧迫されるため、四肢のしびれや運動障害・知覚障害が引き起こされます。
上記のような症状の有無や脊椎X線像の結果により、
靱帯骨化と因果関係があるとされる場合に特定疾病に認定されます。
●骨折を伴う骨粗鬆症
骨に起こる疾患で、小さな穴が大量に発生して骨がもろくなります。
腰椎骨の密度の検査や、脊椎の検査(X線)の結果によって、特定疾病の認定が行われます。
次回のコラムでは、「初老期における認知症」「進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症およびパーキンソン病」についてご紹介させていただきます。