2022.6.18 | 介護コラム | 16疾病(慢性閉塞性肺疾患、両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症)
前回のコラムで16の特定疾病の「脳血管疾患」「閉塞性動脈硬化症」をご紹介させていただきました。
今回のコラムでは、「慢性閉塞性肺疾患」「両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症」を詳しくご紹介させていただきます。
●慢性閉塞性肺疾患
慢性閉塞性肺疾患とは、以前には慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
長年の喫煙習慣による肺の炎症性疾患であり、長期喫煙歴のある中高年に発症する肺の生活習慣病と呼ばれています。
慢性のせきと痰が続くこと、労作時の呼吸困難が徐々に進行することが特徴的な症状です。
40歳以上の人口の約8.6%、約530万人の患者さんが存在すると推定されています。しかし、大多数が未受診、未治療の状態と考えられています。
他の呼び方として
慢性気管支炎・肺気腫・気管支喘息・びまん性汎細(はんさい)気管支炎が該当します。
気流閉塞が起こっている場合に、特定疾病として認定されます。
●両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
変形性関節症とは、徐々に関節が変形し、関節の痛みや腫れを起こした状態です。関節表面の軟骨がすりへり、関節内部を裏打ちする滑膜(かつまく)に炎症がおきて、しだいに関節周囲の骨の変形も生じます。変形は数年から数十年かけて進行します。最終的には関節の動きに制限が生じ、日常生活にも支障をきたすようになります。X線の検査のほか、歩行機能や痛みの度合いによって特定疾病とみなされます。
これまで、特定疾病についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
病気によっては老齢によるものと認められないものは介護保険の適応から外れるものがありますので、
注意していただければと思います。