2022.1.22 | 介護・介助の基礎知識 | 高齢者の骨折・転倒に関して
今回のコラムでは、高齢者の骨折・転倒についてご説明させていただきます。
高齢者の方は、加齢とともに身体機能が衰えてくるため転びやすくなります。
また、転倒すると大腿骨骨折のような大きな怪我になりやすく、そのまま要介護状態に陥ることも少なくありません。
高齢者は家の中での転倒事故が多く、75歳以上になると特に「骨折」を起こす割合が増えてきます。
転倒によって骨折が生じやすいのは、大腿骨頚部(けいぶ)と呼ばれる太ももの付け根や腕の付け根、さらには手首や脊椎などです。
特に太ももの付け根は歩行機能に大きくかかわる場所なので、骨折をきっかけに寝たきりになるリスクが高まります。
そして、男性よりも女性の方が、骨折によって介護が必要になる人の割合は高くなっています。
なぜなら、加齢による骨密度の低下は、ホルモンの影響で男性よりも女性の方に顕著に起こりやすくなっているからです。
このようなデータも参考にしたうえで、転倒を予防することは、健康寿命を延ばし、生活の質を維持し向上するうえでもとても重要です。
次回のコラムでは、転倒を予防するために具体的な転倒原因等に関して説明させていただきます。