2023.11.11 | 介護コラム | 在宅介護の平均的な費用相場
前回のコラムまでは、高齢者におけるヘルスケア等についてご紹介させていただきました。
今回のコラムからは、在宅介護について解説させていただきます。
そして今回は、そんな在宅介護の平均的な費用相場について解説させていただきます。
介護を行う際、一般的に施設の方がお金がかかるイメージがあります。
しかし、在宅介護も金銭的な負担は同様にあります。
「公益財団法人 家計経済研究所」が実施している「在宅介護のお金と負担2016年調査結果」では、
在宅介護にかかる1ヵ月あたりの費用は平均で5万円となっています。
その内訳は、介護保険サービス費用で平均1万6,000円、介護サービス費用以外で3万4,000円となっています。
そして、認知症の有無や程度によっても介護費用は変わります。
例えば、要介護4〜5、認知症重度の方の場合、介護費用は1ヵ月あたり平均13万円です。
在宅での親の介護費用を計算するときは、介護年数と平均費用からおおまかな概算を確認しておくことが大切です。
寝たきりや重度の認知症で自立して行えることが少なくなると、介護度が上がり、介護サービスを利用する機会が増えます。
そのため、以下の表でも、介護度に応じて必要な平均費用が高くなっています。
全体平均 :5万円/月
要介護度1: 3.3万円/月
要介護度2 :4.4万円/月
要介護度3 :6.0万円/月
要介護度4 :5.9万円/月
要介護度5 :7.4万円/月
出典:「在宅介護にかかる費用」(家計経済研究所)
福祉用具のレンタルや通所サービスなど、在宅介護の費用は個人ごとでかなりのばらつきがあります。
ケアマネージャーに相談したうえで、何にどのくらいの金額を割くのか決めておきましょう。
次回のコラムでは、在宅介護と施設介護の費用比較をご紹介させていただきます。