2023.2.11 | 介護・介助の基礎知識 | 介護リフォームを計画する際のポイント①
前回のコラムでは、介護リフォームを検討すべきタイミングについて解説させていただきました。
今回のコラムからは、介護リフォームを計画する際のポイントをご紹介させていただきます。
介護リフォームを考えるにあたり、おさえておきたいポイントは以下の3つです。
1)介護する人の視点を意識する
2)身体状況に合ったリフォームを行う
3)将来のことも考えておく
まず、1)介護する人の視点を意識するについて解説させていただきます。
「介護リフォーム=介護される側が介護を受けやすい家に改修する」とイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし、在宅介護は介護をする「介護者」がいて成立する介護形態です。
そのため、介護リフォームは本人だけでなく、介護する人にも配慮した形でなければなりません。
例えば、トイレに対して「車椅子を使用していても、楽に出入りできるようにする」という目的で、スペースを広くするリフォームを行ったとします。
しかし、トイレが汚れたときに掃除するのは介護者です。もし必要以上に広いトイレにしてしまうと、掃除をするときの介護者の負担は増えてしまいます。
「トイレが汚れたときに、介護者が掃除をしやすい広さ」という視点も、介護リフォームにおいては重要なのです。
今回のコラムでは、介護リフォームを計画する際のポイント①~介護する人の視点を意識する~について解説させていただきました。次回のコラムでは、他の介護リフォームを計画する際のポイントについて解説させていただきます。