2022.2.12 | 介護・介助の基礎知識 | 介護が必要になるその他の原因①
これまで、認知症をはじめとした介護が必要になる原因の代表をご紹介してきましたが、
今回のコラムでは、介護が必要になるその他の原因についてご紹介させていただきます。
●心疾患(心臓病)
心疾患にはいくつかの種類がありますが、代表的なものが「心筋梗塞」と「狭心症」です。
主な原因は、どちらも加齢による血管の老化などのいわゆる動脈硬化だとされています。
その他にも肥満などの生活習慣病が原因で発症する場合もあります。
ストレス過多や喫煙習慣がある人も要注意です。
心疾患は日本人の死因第2位で、突然死や要介護に至るケースが多い疾患です。
●パーキンソン病
パーキンソン病とは、運動の調節をしている機能がうまく働かなくなり、身体の動きに障害が現れる疾患です。
私たちが思った通りに身体を動かせるのは、脳の奥にある神経伝達物質「ドーパミン」の作用によるもの。
このドーパミンが減少したり、十分に作られなくなったりすることで、パーキンソン病が発症します。
パーキンソン病になると、幻覚や抑うつの症状を伴うことがあり、高齢になってさらに症状が進むと、認知症を発症するケースもみられます。
●糖尿病
糖尿病は、60歳以上の15%以上が有病者だとされています。
初期症状がほとんどないため、頻尿や喉の渇き、手足のしびれなどの自覚症状が出てくる頃には、病気はかなり進行しています。
糖尿病になって血糖値が高い状態が続くと、血管がもろくなって血液が詰まりやすくなります。
このような状態が長く続くと、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こし、突然死のリスクが高まります。
また、たとえ命が助かったとしても、要介護となるケースも少なくありません。
次回のコラムでも、今回ご紹介した以外の介護が必要になるその他の原因をご紹介させていただきます。