2022.6.11 | 介護コラム | 16疾病(脳血管疾患、閉塞性動脈硬化症)
前回のコラムで16の特定疾病の「多系統萎縮症」「糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症」をご紹介させていただきました。
今回のコラムでは、「脳血管疾患」「閉塞性動脈硬化症」を詳しくご紹介させていただきます。
●脳血管疾患
脳梗塞や脳出血のような、脳の血管に異常が起こったために発生する疾患の総称です。
CTやMRIを用いた検査結果を考慮したり、麻痺のような後遺症を注意深く診断したりと総合的な判断の下で、特定疾病と認定されます。
あくまでも、介護保険の適用は「老化に基づいた疾患であること」が前提としてあるため、外傷で脳出血・くも膜下出血が起こったケースでは特定疾病とはみなされません。
●閉塞性動脈硬化症
動脈硬化症によって、腹部大動脈末梢側、四肢の主幹動脈、下肢の中等度の動脈などに閉塞があると特定疾病として認定されます。
また、冷感・しびれ感があるといった軽い症状で済んでいる場合は除外となりますが、歩行中に、足のしびれや痛みが発生している場合や、安静時にも痛みがある場合、潰瘍や壊死がある場合は適用となります。
次回のコラムでは、「慢性閉塞性肺疾患」「両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症」についてご紹介させていただきます。