2025.5.17 | お役立ち情報 | 高齢者の服薬管理
前回のコラムでは、動きやすく心地よい高齢者の服装選びについてご紹介させていただきました。
今回のコラムでは、高齢者の服薬管理についてご紹介させていただきます。
高齢者の服薬管理は、安全で確実な内服のために非常に重要です。
加齢に伴い、複数の慢性疾患を抱え、多くの薬を服用する方が増える傾向にあります。
また、記憶力や視力の低下、理解力の変化などから、薬の飲み忘れや飲み間違いなどをおこすこともあります。
安全な服薬のためには、医師や薬剤師の指示を正確に理解し、薬の種類、量、時間を守ることが必要です。
服薬管理の方法として、薬は分かりやすく整理し、ピルケースやお薬カレンダーなどを活用すると便利です。
また、薬の服用時間を日々の生活習慣の中に組み込み、アラーム機能を活用することも有効な手段です。
飲み忘れた場合は自己判断せず、必ず専門家に相談しましょう。
錠剤やカプセルなどが飲み込みにくい場合は、医師や薬剤師に相談することで、内服しやすい剤形への変更が可能となることもあります。
視力低下で薬の識別が難しい場合は、薬局での一包化や色分けシールの活用が有効です。
ご家族や介護に携わる方は高齢者の服薬状況を確認し、声かけや薬の準備といったサポートを行うことも大切です。
高齢者本人が安心して薬を服用できる環境を整えることが、健康維持と生活の質の向上に繋がります。
次回のコラムでは、高齢者の転倒予防についてご紹介させていただきます。