高齢者の口腔ケアの重要性 | グループホームかがやき

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介護コラム

2024.5.25 | お役立ち情報 | 高齢者の口腔ケアの重要性

前回までのコラムでは高齢者にとって積極的に摂取したい栄養素について解説してきました。

今回のコラムでは、高齢者の口腔ケアの重要性について解説させていただきます。

 

口腔ケアは高齢者の健康維持において極めて重要な役割を果たします。

高齢になると、口腔内の健康状態が全身の健康に与える影響が大きくなるため、適切な口腔ケアは欠かせません。

 

まず、口腔ケアは歯や歯茎の健康維持に直結しています。

高齢者は歯周病や虫歯のリスクが高く、これらの問題が進行すると歯の喪失につながります。

歯を失うと食事が困難になり、栄養摂取が不十分になりがちです。

これは栄養失調や体重減少を引き起こし、免疫力の低下や病気のリスク増大を招きます。

 

また、口腔内の健康状態は全身の健康にも影響を及ぼします。

口腔内の感染症が原因で心臓病や糖尿病、肺炎などの全身疾患を引き起こすことがあります。

特に誤嚥性肺炎は高齢者に多く見られる疾患で、口腔内の細菌が気道に入り込むことで発症します。

適切な口腔ケアにより、これらのリスクを減らすことができます。

 

さらに、口腔ケアは社会的な側面でも重要です。

口腔内の健康が保たれることで、発音が明瞭になり、コミュニケーションが円滑になります。

歯の欠損や口臭などの問題があると、人前で話すことに抵抗感を持つことが多く、社会的孤立を招くことがあります。

適切な口腔ケアにより、自信を持って人と接することができ、精神的な健康も向上します。

 

高齢者の口腔ケアには、毎日のブラッシングやフロッシングに加えて、定期的な歯科検診が不可欠です。

歯科医師や歯科衛生士による専門的なケアを受けることで、早期に問題を発見し、適切な対処を行うことができます。

また、義歯を使用している場合は、その清掃も重要です。義歯が不適切に管理されると、感染症のリスクが高まります。

 

次回のコラムでは、高齢者の口腔ケアのポイントをご紹介いたします。