高齢者の口腔ケアのポイント | グループホームかがやき

愛媛県松山市の認知症対応型共同生活介護施設

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介護コラム

2024.6.15 | お役立ち情報 | 高齢者の口腔ケアのポイント

前回までのコラムでは高齢者の口腔ケアの重要性について解説してきました。
今回のコラムでは、高齢者の口腔ケアのポイントについて解説させていただきます。

 

まず初めに口腔内に問題がないかを観察します。
痛みがあるとケアを避けようとするので、痛みの原因となる口内炎・欠けた歯・歯肉の脹れ・義歯による傷などの有無をチェックします。

 

もし何らかの問題がある場合には、歯科医師や歯科衛生士に相談するようにしましょう。
必ず義歯は外してから行います。
高齢者は歯茎が弱くなりやすく、歯周病のリスクが高まります。
柔らかい歯ブラシを使用し、歯と歯茎の境目を優しくマッサージするようにブラッシングしてください。

 

そして口腔ケアで最も注意すべき点は、うがいの水や唾液の誤嚥です。
口腔ケアを行う際には、適切な姿勢を保つようにしてください。
高齢者が座った状態で行う場合、背筋を伸ばし、頭を少し前に傾けると良いでしょう。
寝たきりの場合は、ベッドを30~45度起こして、頭を高くした状態で行うと誤嚥を防ぐことができます。

 

加齢や薬の副作用などで唾液が減少すると、口腔内が乾燥するようになります。
そして口の中の細菌が増加し炎症を生じ、粘膜自体も脆弱となって傷付きやすく、感染しやすくなります。
乾燥した粘膜を加湿し、口腔湿潤剤などを塗布して保湿を行うとともに、口腔機能訓練(舌体操・嚥下体操)やマッサ-ジ(唾液腺・口腔粘膜)など機能的口腔ケアを行って唾液の分泌を促すことが大切です。

 

また、こまめな水分補給も乾燥を防ぐと共に、脱水も予防できる為効果的です。

 

次回のコラムでは、高齢者の方が熱中症になりやすい理由についてご紹介させていただきます。