2024.10.19 | お役立ち情報 | 汗の種類について②
前回のコラムでは、汗についてご紹介させていただきました。
今回のコラムでも引き続き汗について詳しくご紹介させていただきます。
アポクリン汗腺は、脇の下や耳の中、乳首、陰部などに集中して存在する汗腺です。
この汗はやや粘り気があり、無臭ではあるものの、皮膚の表面で細菌と混ざることで独特の臭い(いわゆる体臭)を発生させます。
アポクリン汗腺は体温調節の役割はほとんどなく、性ホルモンや感情に関与していると考えられています。
汗の主成分は水ですが、他にも塩化ナトリウム(塩分)、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質が含まれています。
また、尿素や乳酸などの代謝産物も微量に含まれています。
エクリン汗はほとんどが水分で、蒸発することで体を冷やす効果がありますが、アポクリン汗には脂肪やタンパク質が含まれており、これは皮膚表面での細菌の分解よって臭いの原因となります。
次に良い汗についてご説明させていただきます。
良い汗とは、体が自然な形で健康的にかく汗のことです。
良い汗の特徴は、サラサラしていて、主に水分で構成されており少量の塩分も含まれています。
このため、ベタつきがなく肌に残らずサッと蒸発します。
また運動や暑い環境で体温が上昇した際、良い汗はその熱を効率的に外に逃がし、体温が一定に保たれます。
更に良い汗はほとんどが無臭です。
これは、汗腺から分泌される成分が清潔なもので、皮膚表面で細菌と反応して臭いを発生させることが少ないためです。
次回のコラムでも、引き続き汗についてご紹介させていただきます。