2021.9.18 | 介護・介助の基礎知識 | 徘徊対策
前回までのコラムでは、認知症による徘徊について説明してきました。
今回のコラムでは、徘徊への対策についてご紹介させていただきます。
徘徊や、徘徊に伴うトラブルを予防するために自宅でできる対策としては、次のような対策があります。
- 徘徊自体を防ぐために
・玄関を通ると音が鳴るセンサーなどを設置する
・外出したがる際には無理に止めず一緒に付き添う
・他のことに気が向くように誘導する
・自宅が安心できる環境になるようにする(模様替えを頻繁に行わない、本人の物を勝手に捨てないなど)
- 徘徊による事故やトラブルを防ぐために
・服装に氏名・住所を書いておく
・近隣の交番、警察署にあらかじめ届け出ておく
・交通事故防止のために服や靴に反射材をつけておく
・ご近所に声をかけておく
前回のコラムでもご説明したように、認知症による徘徊の理由は記憶障害によるものとストレスによるものと分けられます。徘徊の理由によっても対策は変わってきますので、理由が何かを考え、それに応じた対応をすべきなのです。
次回のコラムでは、徘徊だけではなく、認知症にみられるBPSDへの対処法をご紹介させていただきます。