2025.12.6 | お役立ち情報 | 寒さより怖い? 冬の乾燥と体のバリア
前回のコラム「冬の外出を楽しむための安全ポイント」では、凍結した路面など外での注意点についてお伝えしましたが、
今回の「寒さより怖い? 冬の乾燥と体のバリア」では、家の中での安全、特に「見えない敵」への対策についてお話しします。
冬に体調を崩しやすい最大の原因。それは寒さそのものよりも、空気の「乾燥」にあります。私たちの喉や鼻の粘膜には「線毛(せんもう)」という細かい毛があり、これが常に動くことで、侵入してきたウイルスや異物を体の外へ追い出しています。いわば、体にもともと備わっている「セキュリティシステム」です。
しかし、空気が乾燥すると、この線毛の動きが鈍くなったり、止まったりしてしまいます。つまり、乾燥した状態は、泥棒に対して鍵を開けっ放しにしているのと同じくらい無防備な状態なのです。
「部屋が暖かいから大丈夫」と油断していませんか? 暖房を使えば使うほど、空気は乾いていきます。風邪やインフルエンザから身を守るための第一歩は、手洗いやうがいと同じくらい、「喉と鼻を乾かさないこと」が重要です。
次回は、「湿度は40〜60%! 手軽な部屋の加湿術」についてご紹介します。


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