2023.11.18 | 介護コラム | 在宅介護と施設介護の費用比較
前回のコラムでは、在宅介護の平均的な費用相場について解説させていただきました。
今回のコラムでは、在宅介護と施設介護の費用比較をご紹介させていただきます。
在宅介護の場合にかかる費用は、家族との家賃や光熱費の一部、食費などですから、施設入居に比べると、費用の負担は少なくなります。
要介護3の方が、介護施設に入居した場合と自宅で介護を受ける場合に分けて、毎月の自己負担額を下記の表にまとめました。
【介護施設】
居住費 :6万8,000円
介護サービス料:1万9,980円
月額サービス利用料・超過分 :なし
福祉用具レンタル(9割給付) :なし
食事(30日計算) 5万5,000円
光熱費 :なし(移住費に含む)
その他(管理費・娯楽など):5,000円
合計 :14万7,980円
【在宅介護】
居住費:なし
介護サービス料: 2万7,048円
月額サービス利用料・超過分 : 7,280円
福祉用具レンタル(9割給付) :5,000円
食事(30日計算):5万1,000円
光熱費 :1万円
その他(管理費・娯楽など):2万8,000円
合計 : 11万8,328円
あくまでも一例ではありますが、1年間では29,652円、3年間では88,956円も在宅介護の方が安くなっています。
つまり、月々の差額は許容範囲内であっても、トータルで考えると在宅介護の方がコストはかなり低いと言えそうです。
なお、どの介護サービスを利用するかによって、在宅介護にかかる費用項目は人それぞれ変わります。
生活費全体に占める居住費の割合は小さくないので、賃貸住宅に住んでいる場合は、この差額が小さくなるか、あるいは逆転する可能性もあります。
次回のコラムでは、公的施設と民間施設でかかる入居費用をご紹介させていただきます。