2021.2.11 | 介護・介助の基礎知識 | 「認知症」と「もの忘れ」の違い
みなさんは、「認知症」と「もの忘れ」の違いをご存じですか?
「忘れ物などが多くなることが認知症なのでは?」と誤解されている方も多くいらっしゃいますが、
実は、「認知症」と「もの忘れ」では、その症状に大きな違いがあります。
もの忘れでよくある例は
「予約した歯医者の時間を忘れてしまった」
「眼鏡をどこに置いたのか忘れた」
などです。
これは、「予約をしたこと」や「眼鏡をどこかに置いたこと」は覚えており、
「忘れた」ということに対しては自覚がある状態です。
一方、認知症の場合は
「予約をしたこと」や「眼鏡を置いたこと」自体を忘れてしまうため、「忘れた」という自覚がありません。
このように、もの忘れが体験したことの一部のみを忘れるのに対して、認知症は体験したことそのものを忘れてしまうのです。
「認知症」と「もの忘れ」の判断の参考にしていただければ幸いです。
ただし、
「きっとただのもの忘れだから病院に行くのはなんだか気が引ける」
「自分が認知症なわけがない」と自己判断をして、病院への受診が遅れ、
適切な介護を受けられず、事故につながるケースもあります。
最近は、認知症専門の外来も多くありますので、
「認知症かな?」と少しでも感じられたら、すぐに受診されることをおすすめいたします。
また、県や市町村の相談窓口等にも専門の方がいらっしゃるので、そちらでまず相談してみるということも良いかと思います。
愛媛県の認知症チェックリスト:https://egaocare.net/useful/check/start/2
愛媛県の相談窓口:https://egaocare.net/search/consultation/support-center/
グループホームかがやきは、認知症の知識や介護技術に精通したスタッフのいる入居型施設ですので、安心してご入居いただけます。