2025.8.9 | お役立ち情報 | 高齢者にとっての熱中症とは?〜見逃されやすい初期症状に注意〜
前回のコラムでは、高齢者の排尿トラブル③専門家への相談と周囲のサポートについてご紹介いたしました。
今回のコラムでは、高齢者にとっての熱中症とは?〜見逃されやすい初期症状に注意〜についてご紹介いたします。
夏が本格化するにつれ、熱中症のリスクが高まります。とくに高齢者は、体温調節機能の低下や水分摂取量の不足などから、熱中症になりやすく、重症化するケースも少なくありません。
そこで今回は、高齢者が熱中症になりやすい理由と、早期発見のためのポイントをご紹介します。
高齢になると、暑さやのどの渇きを感じにくくなる傾向があります。
加えて、汗をかきにくくなることで、体温がうまく調節されず、体内に熱がこもってしまいます。
また、持病のある方や認知症の方は、異変に気づきにくかったり、異常をうまく伝えられなかったりするため、周囲がこまめに様子を観察することが大切です。
初期症状としては、「なんとなく元気がない」「ぼんやりしている」「皮膚が熱っぽい」「トイレの回数が減った」など、ささいな変化が見られることがあります。これらを見逃さず、体調の“いつもと違う”に気づくことが、重症化を防ぐ第一歩です。
日頃から小さな変化にも敏感になり、異変があればすぐに水分補給や休息を促すことが大切です。
次回は、日常生活の中でできる熱中症予防の工夫についてご紹介します。