2025.8.23 | お役立ち情報 | 「いつもと違う」に気づく力〜熱中症の早期発見と周囲の支え〜
前回のコラムでは、毎日の生活の中でできる熱中症対策〜環境と習慣を整える〜についてご紹介いたしました。
今回のコラムでは、「いつもと違う」に気づく力〜熱中症の早期発見と周囲の支え〜についてご紹介いたします。
高齢者の熱中症は、早期発見と適切な対応が何より重要です。しかし、ご本人が症状に気づきにくかったり、体調の変化をうまく言葉にできない場合もあります。だからこそ、私たち介護者やご家族が「いつもと違う」に敏感になることが求められます。
「今日はちょっと元気がない」「食欲が落ちている」「なんとなくぼーっとしている」――そんな小さな変化が、熱中症のサインかもしれません。特に、脱水状態に陥ると意識がもうろうとしたり、転倒のリスクも高まります。日々の体温や水分摂取量、排尿状況などを記録しておくと、変化に気づきやすくなります。
また、緊急時に備えて、誰に連絡するか、かかりつけ医や訪問看護師への相談ルートをあらかじめ確認しておくと安心です。家族やスタッフ間での情報共有も欠かせません。
「何か変だな」と感じたときに、すぐに対応できるような支え合いの体制が整っていること。それが、熱中症による重大な事故を防ぐための大きな力になります。
これからの時期、私たちができる小さな気づきと行動が、大切な人を守る一歩になります。引き続き、ご家庭や介護の現場でも意識していきたいですね。
次回のコラムでは、タブレットで広がるご家族とのつながりについてご紹介させていただきます。