2025.4.19 | お役立ち情報 | 高齢者の便秘と腸活について①
前回のコラムでは、骨粗しょう症治療薬で用いられる薬についてご紹介させていただきました。
今回のコラムでは、高齢者の便秘と腸活についてご紹介させていただきます。
高齢者にとって、便秘は日常的な悩みの一つです。
年齢を重ねるにつれて、消化器官の働きや筋力が低下することにより、排便がスムーズに行われにくくなります。
また、運動量の減少、水分摂取の不足、食生活の偏り、服用している薬の影響など、さまざまな要因が便秘を引き起こします。
便秘の症状は、単に排便の回数が減るだけでなく、排便時に強くいきむ必要があったり、残便感があるなど、多様です。
長引く便秘は生活の質を低下させ、食欲不振や腹痛、イライラ、不眠などの症状を引き起こすこともあります。
さらに重症化すると、腸閉塞や痔といった合併症のリスクもあるため、早めの対策が大切です。
近年注目されているのが「腸活」です。
腸内環境を整えることで、便秘の改善だけでなく、免疫力の向上やメンタルの安定にも効果があるとされています。
腸活は、日々の生活習慣の見直しから始まります。
まず、食物繊維を豊富に含む食材を積極的に摂取することが大切です。
例えば、野菜、果物、海藻類、豆腐、玄米などがあげられます。
特に不溶性と水溶性の食物繊維をバランスよく摂ることで、腸の働きを助け、スムーズな排便が期待できます。
次回のコラムでも引き続き高齢者の便秘と腸活についてご紹介させていただきます。