2025.4.12 | お役立ち情報 | 骨粗しょう症治療薬で用いられる薬について
前回のコラムでは、骨粗しょう症についてご紹介させていただきました。
今回のコラムでは、骨粗しょう症治療薬で用いられる薬について詳しくご紹介させていただきます。
治療に使われるお薬には大きく分けて、【骨の破壊を抑える薬】と【骨を作るのを助ける薬】があります。
まずよく使われているのが、アレンドロン酸やリセドロン酸などのビスホスホネート製剤です。
これは骨を壊す「破骨細胞」の働きを抑える薬で、週一回や月一回の内服、または年一回の点滴タイプもあります。
服用時は、起床後すぐに飲んで30分は横にならないなどの注意が必要です。
次に注目されているのが半年に一回の注射で効果が続く「プラリア(デノスマブ)」です。
飲み忘れがなく高齢者の方にも扱いやすいのが特徴です。
骨を作る方向に働く薬には、「テリパラチド(フォルテオ)」やアバロパラチドといった副甲状腺ホルモン製剤があります。
毎日あるいは週一回の自己注射が必要ですが、骨密度を高める効果が期待できます。
他にもビタミンD製剤(エディロールなど)や活性型ビタミンD(アルファロール)は、カルシウムの吸収を助け、骨を強くするために併用されることが多いです。
薬には副作用があるため、医師と相談しながら継続的な治療を行うことが大切です。
次回のコラムでは高齢者の便秘と腸活についてご紹介させていただきます。