2024.6.22 | お役立ち情報 | 高齢者の方が熱中症になりやすい理由
前回までのコラムでは高齢者の口腔ケアのポイントについて解説してきました。
今回のコラムでは、近年猛暑の影響もあり熱中症で亡くなる高齢者が増加していますので、まずは何故高齢者の方が熱中症になりやすいのかを解説させていただきます。
高齢者の方は若い人に比べ、体温調節機能が低下しています。
これは皮膚の血流量が減少し、汗腺の機能が低下する為です。
これにより暑い環境での体温調節が難しくなり、体温が上昇しやすくなります。
また高齢者の方は体内水分量の減少により脱水状態になりやすく、更に感覚機能の鈍化により、暑さやのどの渇きを感じにくくなることもあります。
その為体が危険な状態であっても気付かずに、水分補給や涼しい場所への移動が遅れることがあります。
室内での発症も増加しており高齢者の方の中にはエアコンによる体の冷えや、節電への高い意識からエアコンを使用しない方も多く、一人暮らしをしている方は周囲のサポートが遅れてしまう場合もあるようです。
まだそこまで暑くないから大丈夫などと思われる方も多いかもしれませんが、6月頃より熱中症で救急搬送される方が年々増えていますので、注意が必要です。
次回のコラムでは、熱中症の症状について詳しく解説させていただきます。